過酷な、南極100キロ! 熱すぎるウルトラ魂!(2)
夜中、ホカロンを4枚付けていても、 寒くて起きる。
南極100キロマラソンは、
ピーターがやはり、優勝だそうだ。
11時間21分、雪上のウルトラで、 信じられない記録だ!
寒くて、夜中に外のトイレに行けない。
なので、広口のボトルを、し瓶がわりにする。
朝、起きたら、トイレの隣にある このボックスに、ほかす。
すると向こうで、大きな歓声が上がった。
まだ誰か走っていたのだろうか!?
いたいた、アメリカ人のトムが、
夜を徹して走り続け、ピットインに入ってきた。
白いワセリンも取れ、USAのジャケットもなく、やつれた顔は、まるで別人!
あと一周、10キロだ、がんばれ!
メインキャンプでぬくぬく お茶を飲んでいると、さらに大きな歓声が!
フランス人の人気者、マレクだ!
最後尾のマレクは、すでに20時間近く
走り続けているのに、この素敵な笑顔!
あと2周、20キロ、笑いながらコースにもどった!
ぼくが走った日も寒さに苦しんだが、
昨日、今日の冷たさは、その比ではない!
トムとマレクの精神力に、ただただ賛嘆!
苦難の旅を終えて、トムがゴール!
キラキラと輝く笑顔!
3日間でトータル142キロを走りぬいた男のオーラ、まばゆいばかりだ!
マレクが、ついに、やり遂げた!
みんな総出で出迎える中、フランス国旗を持って、ゴールに倒れこむ!
不眠不休で走り続け、22時間23分で、涙のゴール!
科学者で大学教授、セイシェル島でも研究し、
WWF(世界動物保護協会)でも働く。
フランスでは有名人だそうだ。
あり得ないくらい、とびっきりの、いい人!
優勝したピーターが、11時間21分。
マレクはラストで22時間23分!
出迎えのハグの数では、マレクがチャンピオンだ!
一方・・・
ひとりだけ、南極・自転車160キロ!
に挑戦した男がいた。
しかし、雪にはばまれて、途中で断念!
そこでやむなく、、、
ステップラダーに吊って固定し、 後輪タイヤを浮かせて漕ぎ続ける。
このスタイルで、160キロ、走破!
トライアスロンのレースもお楽しみに!