南極 (難局?) 白夜の脱出!
南極においてけぼりも4日目。
小型機は、いつでも飛べるように、
真夜中でも整備に余念がない。
白夜というのも、たいへんだなぁ。
かくして、足止め5日目の朝が来た。
幻日がまた現れた。
写真家マイク・キングのまねをしてポーズ。
幻日のロマンに酔っていると、F氏が、
「これが出ると、天気は下り坂なんだよね」
、、、そういえば、マラソンの翌日は、
雪嵐だったよな~。 ぞぞぞ~っ!
南極に旅立つ直前に、初の赤ちゃんが
生まれたという大島さん。
奥さんが奔走して、航空券の変更手配を
してくれたそうだ。
スキー教室は、すぐ満員に。
ハンデ17のぼくも、雪の上では、空振り!
宝探しコンペ。
スタッフのフランさんは、 寒くないのだろうか。
三人ひとチームで、キャンプ内の
10箇所を探し歩く。
それぞれに、南極関連の質問。
なかなかむつかしく、勝てなかった!
フラッグを繋いで、バレーボールコートに。
とにかく何かをしていないと、、、。
朝のミーティングでは、欠航!
午後のミーティングでも、欠航!
夜8時のミーティングでも、またまた欠航!
まずフルーツが出なくなり、次にサラダ。
今日は、ビールもワインも品切れに!
トイレの汚水タンクも満タン近く、
スタッフのオーバーワークも、気のどくだ。
まだ先は見えないが、そろそろ、限界か!?
そこへ、バリバリバリ! とプロペラ音!
橇をはいた中型機が降り立った。
テレビ局が、チャーターしたのか、
自分たちだけ、脱出するのだろうか!?
深夜のミーティング、
この拍手と歓声は!? ひょっとして!?
「イリューシン、夜中の2時に離陸決定❗️❗️❗️」
やったやった、ヤッターマン!
小躍りしながら、真夜中のパッキング!
スタッフも喜んでいるのだろう。
アミーゴもはしゃいでいる!
ベイベイさん、パンダを借りて、
ドクターと、かぶりものツーショット!
午前四時、イリューシン用の滑走路に
シャトルバスで向かう。
ほとんど皆、一睡もしていない。
この景観も、見おさめだと思うと、
胸に込み上げてくるものがある。
バスの窓から、イリューシンが見えた。
ほんとうに帰れるのだ!
滑走路は風が吹き荒れていて、
飛ばされそう。 しかも、メチャ寒い!
この寒さを、カラダ全体で味わおう!
積み込みの最後は、僕らの荷物。
自転車が見える。
山々が真近に見えて、壮観だ!
氷河も、目前に迫って見える!
ああ、絶景よ、さようなら!
2時間ちかく寒風にさらされた後、
やっと搭乗の時が来た。
夢にまで見たイリューシンが、目の前に!
赤一族の、大移動だ!
行きでおなじみの、ロシア人
キャビンアテンダント。
天井のクレーンも、ワイルドだ。
南極の山々、
もう二度と見ることはないだろうな。
(惜別)
南氷洋に漂う氷河。
もう二度と見ることはないだろうな。
(感傷)
突風がだいぶ止んだと聞いたが、
海には白波がたっている。
機体が揺れて、ちょっとこわい!
海岸線すれすれの滑走路。
どうか無事に着いてくれ。
南米の大地を踏みしめる。
喜びが、湧きあがる。
この後の南米旅行プランが、
メチャメチャになったけど、、、。
南極マラソンの旅、お付き合いくださり、
心からのお礼を申しあげます。
付録として、マジックアワーに撮影した写真を、キャプションなしで掲載します。
南極の絶景をお楽しみください。